ブートSDカードの作成
まず、Raspberry Pi3 をLinuxマシンとして起動させるためのブートSDカードを作成します。使用したSDカードは 8G class10 の一般的なものです。
必要なカード容量は8G以上あればよいでしょう。8Gあれば、中規模アプリのソースコードコンパイルが十分にできる容量が確保できます。
容量が大きすぎるとSDカードをバックアップする際に時間が掛かるので、8~16Gをお勧めします。
SDカードのブートイメージを下記サイトよりダウンロードします。
https://www.raspberrypi.org/
https://www.raspberrypi.org/downloads/
今回使用したイメージは下記のものです。
Raspbian Jessie with PIXELイメージファイルの書き込みはWindows PC などを使用します。
Image with PIXEL desktop based on Debian Jessie
Version: September 2016
Release date: 2016-09-23
Kernel version: 4.4
イメージファイルをダウンロードして、Win32 Disk Imager などを使ってSDカードへイメージを書き込むだけでブートSDカードが出来上がります。
raspi-config
初期設定を行います。RasPi3にSDカードをさし、HDMIモニタ&USBキーボード、マウスをつなげて電源を入れると、しばらくしてXウィンドウシステム(LXDE)が起動します。
有線LANケーブルをつないで、インターネットに接続したネットワーク環境に接続しておきます。デフォルトではDHCP接続になっているので、そのまま繋げばOKです。
デフォルトのログインユーザーは
ユーザー名:piになっていますので、ログインします。
パスワード:raspberry
LXDEの[Menu]から、[Setting]->[Raspberry Pi configration] を起動します。
SDカード領域の拡張
「System]タブの[Filesystem: Expand Filesystem]SDカードの容量いっぱいまで使用できるように領域を拡張します。
ユーザーパスワードの変更
「System]タブの[Password: Change Password]ユーザーpiのパスワードを変更できるので必要であれば変えておきます。
使用環境の設定
[Localisation]タブlocale, time zone, keyboardレイアウトの変更ができるので、time zoneを Asia - Tokyo に変更しておきます。その他は必要に応じて変更します。
設定を反映するために、一旦リブートします。
raspi-config 別解
モニタやキーボードを繋げるのが面倒な場合は、ネットワークを介してリモートからセットアップを行うことができます。
リモートのPCを用意し、TeraTerm等のリモートターミナルソフトからSSH接続して作業します。
SSH接続時のIPアドレスはLAN内のDHCPより探し出してください。上記ユーザー名/パスワードでログインできます。
ログイン後、コマンドラインベースのraspi-configを起動して、設定を行ってください。
$ sudo raspi-config
以降の作業についても同様に、SSH接続で実行できます。
アップデート
ブート後、ターミナルよりシステムアップデートを行います。ネット環境に接続して、コマンドパッケージやRaspbian環境を最新にアップデートします。
$ sudo apt-get update実行すると、作業状況のメッセージが大量に吐き出されながら処理が進みます。
$ sudo apt-get upgrade
完了まで時間が掛かるので、ゆっくりとコーヒータイムです。
エラーなく完了したら、リブートします。
$ sudo reboot
ツール類をインストールします。
$ sudo apt-get install cmake
RasPi3の電源を切るときは、シャットダウンする必要があります。
ターミナルコマンドラインより下記を実行します。
$ sudo shutdown -h nowシャットダウンプロセスが走るのでOSが停止したら電源を抜いてOKです。
いきなり電源を切るとデータが飛んだり、ブートできなくなる可能性があるので注意が必要です。
その他
ブート時runlevelの変更
今回はブート時にウィンドウシステムは使用しません。ブート時のデフォルトコンソールを multi-user (CUI)に変更します。
$ sudo systemctl get-default ←現在のデフォルトブートを確認
graphical.target
$ sudo systemctl set-default multi-user.target
日本語フォントのインストール
raspi-config にて、タイムゾーンとlocalの設定を行っておきます。コマンドラインより、下記を実行します。
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
リブートしてください。
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