Ekos イケる

2016年12月22日木曜日

色々脱線してるのです(^^ゞ

INDIの世界を少し触ってみました。
Raspberry Pi3上のUbuntuにKStars+Ekosを入れて試してみました。
一番気になってたのは、撮影カメラ制御とオートフォーカサーの動作です。
canon X6iをRasPi3にUSB接続して制御してみます。

まず、撮影タブ


環境設定にちゃんとcanon DSLRがあって、gphoto2を使って完全制御ができます。
左側のCapture Settingsで撮影時間やカウント、ディレイ、ISO、フィルタホイールがあればフィルターの指定ができます。CCDならbinningも指定できるようです。

右側のSequence Queueは撮影パターンをいくつか登録でき、その順番に撮影するためのキューです。ISO3200で300秒を5枚、ISO1600で120秒を5枚など多重露光のパターンや、フィルターを自動変更してRを300秒で10枚、Gを300秒で5枚なんていう撮影も自在です。
進捗も表示されるのであとどれくらいで終わるのかも分かります。

ほぼ私の欲している機能は搭載しているのですが、Ditheringができないような気がします。
あるいは1枚撮影ごとにスクリプトを実行できればいいんですが、そういった機能は見つけられませんでした。


次、フォーカサータブ


フォーカサーにcanon DSLRが表示されてます(^^)
一眼レフ+カメラレンズだと、カメラレンズのフォーカス機能も制御できてフォーカサーとして使用できるようです。これはちょっとびっくりです。
つまり、望遠レンズを付けたオートフォーカスカメラだと、カメラに触れることなく、撮影時ピント合わせから撮影までできてしまうわけです。
NES赤道儀+望遠カメラに持って来いの環境かも。

実際にオートフォーカスを動かしてみましたが、一応、動作しているようです。
動作は、カメラ撮影->星像チェック->フォーカス移動->カメラ撮影->...を自動的に繰り返しながらピント位置を探ります。
ピントが行きすぎたらちゃんとピントを戻したり、絞り込み動作をちゃんと行っていました。

画面右上が撮影された星像の切り取り画像です。
オートフォーカスを開始すると、まず最初に全体の画像が表示されます。その時、星として認識される部分がマークされるので、その中からどの星をピント合わせに使用するか指示します。
その後、実際のオートフォーカス動作が開始されます。

画面右の下が、星像の良し悪しをHFRという指数で表しています。
横軸が試行回数で、HFRが小さいほど良いようです。
10回試行して一番低いレベルに合わせたときの様子です。

真ん中のグラフは、星像の状態と理想の状態を比較するグラフです。緑と赤のグラフが表示され、重なり合っているとピントが合っているということです。

リアルタイムに素早くは動作しませんが、撮影->比較->合わせの動作を自動で繰り返しているのを見てると、がんばってるな!という感じです(^^;
でも、見てるだけでピントが合うんですから、バーティノフマスクかぶせて手動でピント合わせするより遥かに楽ちんです。
こりゃ、C9用のフォーカサーを自作せねば!?

さて、INDIは制御環境として良くできていて、実際に使用に耐えうるソフトだと感じました。
ただ、Raspberry Pi3上でサーバーもクライアントも動かすと、動作がやや重くて、特にメモリが不足気味になるのでサクサクとはいきません。
やはり、RasPi3上ではINDIサーバーとして動かしてデバイスを制御し、クライアントはネットワーク経由で操作した方がいいように思います。

うむ、これは使えそうな予感。

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