ガイドを考える

2016年5月15日日曜日

さて、天候も回復してきたところで、主砲のガイドを観察&調整してみることにしました。
まず、サンプルの写真から。

2016年5月13日(金)
ジェイソンが出る日。
望遠鏡をセットした後、ひたすら車内にこもってガイドグラフとにらめっこしてました。
ターゲットはM63。

M63 りょうけん座 渦巻銀河

Celestron C9.25-XLT
Celestron Advanced VX
Guide off-axis guider
+RasPi2 lin_guider
Canon EOS Kiss X6i
ISO3200, 300sec x 10枚
StellaImage7
撮影地:兵庫県たつの市新宮町
リサイズのみでトリミングしてません。


前回のものと比べると、若干ディテールが出てるかな?程度でノイズが多くて微妙な処理になってしまいました。
合成枚数にも差があるので一概に比較できませんね(^^;

で、それぞれ撮影時にlin_guiderでRMS値を計測したのですが、その違いによって写りにどれだけ差が出るのかを比較してみます。
分かりやすく星像の比較です。
RMS>=0.5が前回、おおむね0.5くらいをウロウロしていました。RMS<=0.4が今回、0.36あたりの写りです。
引きでパッと見ても、前回の方が星が太くない?って思います。
RMS<=0.4なら、比較的マシに見えますが、長焦点の筒であるからして、もっと精度を上げていきたいなどと考えます。

長焦点のOAGなので、シンチレーションや振動にはめっぽう弱いです。
lin_guiderのガイドパラメータを色々いじってみたものの、傾向が今一つつかみきれないのでさらに要検証です。

ちなみに、冬場は全然気にならなかったんですが、気温が上がるとガイドカメラがノイズを拾いまくってしまいます。
特に暗視寄りにパラメータを設定するとてきめんです。
このノイズを消すために、lin_guiderにはガイド映像にダーク演算して処理することが可能です。

設定は「カメラ設定」内の下方「ダーク演算」にチェックを入れます。
鏡筒にフタをしてダーク撮影の準備をします。
「キャリブレーション」の下方「ダークフレーム演算」の「開始」ボタンを押下。
フレーム数だけダークフレームを自動撮影して、ガイドカメラのモニタ表示に自動的にダーク処理を施してくれます。


私は20フレームくらいでダーク処理してます。
何度でもダークの取り直しができるので、時間経過とともにノイズが増えたら再処理すればOKです。

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